いい夢みてる?

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雑記 ~ 嘘つき校長のもとで潰されそうな優秀な教員 ~

 私が勤務する学校には、20代後半であるにもかかわらず、非常に優秀で仕事がデキるT先生という人がいる。どうしてそうなったのかは不明だが、うちの学校は、他校と比べたときに「仕事ができない教員」・「仕事をしない教員」が極めて多い。講師である私が実情を正確に把握できているわけではないが、そういう教員らがしない仕事や放棄した仕事を、T先生がすべて自主的に引き受けている・・・という印象だ。

 本年度、T先生はクラス担任をもっていない。しかも、こういうご時世なので、部活動の顧問の仕事もほとんどない。校務分掌表を見るかぎり、T先生の仕事は「広報」だけ。なのに、数か月前、ある講師がこんなことを言った。

「えっ!? T先生、『教務』じゃないの!?」

 このことばが、すべてを物語っている。T先生は、どう考えても教務の教員が担当すべき仕事を普通にこなしているからだ。一時期なんか、「どの生徒が普通の『欠席』で、どの生徒が新型コロナ関連の『公欠』なのか」がわかるように、全学年・全クラスの欠席状況を毎日のように連絡してくれていたほどだ。

 しかも、T先生はパソコンやインターネット関連の事情に精通しているので、オンライン授業などを実施するにあたって、教員らの中心となって動いている。パソコンの使い方がわからなければT先生・・・教室のカメラに不具合があればT先生・・・という具合に、どの教員もT先生をアテにしている。挙句の果てには、校内のネット接続が不安定になったので業者に来校してもらったとき、その業者と1日じゅう相手をしていたのはT先生だった。繰り返し書くが、T先生は「広報」の教員だ。ICT担当の教員が何人もいるにもかかわらず、単に「最もパソコンやインターネット関連の事情に精通している」というだけで、ICT担当の教員がすべき仕事をほとんどT先生がひとりでおこなっているのである。異常だ。

 そんな状況で、私はしばらく前から気になっていることがあった。ある時期から、T先生がやけに大きな声で独り言を発する場面を目にするようになったことだ。前から独り言が多い人ではあったが・・・独り言の声が大きくなったし、頻度も増えた気がしたのである。しかも、T先生が作った定期テストの問題をたまたま見たところ、ありえないような誤字や、日本語として成り立っていない部分がたくさんあった。おまけに、問題用紙に載っている図や資料も、まるで「編集する時間がなかった」とでも言わんばかりにツッコミどころ満載なモノだったのだ。前述にように、T先生はパソコンが達者に使えるので、図や資料の編集など、本来は「ちょちょいのちょい」である。私は思った。

「いよいよ仕事が回らなくなって、問題の校正や簡単な編集をする時間もなくなったか・・・?」

 そんなことを思っていたある週末、私は、たまたまT先生といっしょに退勤する機会があった。そのときに、いろいろと話を聞いたのだが・・・本来は翌日が休日なのに、まる1日の出張があるために、休めないのだという。そして、その出張の内容を聞いて、私は驚いた。諸事情あって詳細は書けないのだが・・・大雑把にいえば、「今後の各校の運営方針について話し合う会」みたいな集まりに参加するのだという。それを聞いて、私はT先生に言った。

「それ、管理職が出るやつやん。」

 私のことばを聞いて、T先生は「ですよね」と気まずそうにしていた。そりゃそうだ。他校の先生と今後の運営方針を話し合うのに、なぜ20代後半のT先生が行かねばならないのか

 上記の内容以外にも、とてもここで書けないほど、気になることがいくつかあった。そんな中、私は、T先生が冬休み中にダウンしたという情報を得た。私はただの講師だが、もう黙っているわけにはいかない。私は、校長面談で、彼の仕事内容についてどう思っているのかを校長に詰問することにした。面談の際に、校長から「何か言いたいことはありますか?」と尋ねられたので、私は即座に言った。

「T先生が、明らかに『広報』とは別に仕事をたくさん担っています。本来は、教務や、ICT担当の教員がすべきことを、T先生がやっています。冬休み中、ついにT先生がダウンしたとも聞きました。T先生は優秀です。この学校が失ってはいけない人間です。このままだと、いつかT先生が潰れると思います。なんとかすべきではないでしょうか。」

 この私の詰問に対して、校長からは意外な答えが返ってきた。

「それについては、マズいと思ってました。どの先生もT先生を頼ってる状況で、これはよくない。次年度、改善します。」

 あっさり、話がついてしまった。我が校の校長は、私の周りの教員の間では「話が通じない」とか「何を考えてるのかわからない」とか「頭が悪い」とか「脳ミソ筋肉」とか言われている。だから、面談で強く訴えても「どこ吹く風」みたいな対応をされるのかと思ったら、即座にマトモな答えが返ってきた。よかった!

 ところが!!! ところがである!!! 私は昨日、T先生本人から、不愉快極まりない話を聞いたのである。次年度、T先生は、広報部と教務部をかけもちになるうえ、クラス担任もすることになり、おまけに教科主任をすることになったのだ!!! 仕事、増えてるやん!! しかも、信じられんくらい増えてるやん!!!

 やはり、校長はクソだった。面談のとき、私に言ったことはウソだったのだ。私に痛いところを突かれてその場しのぎのことばを言ったのか、それとも純粋にバカなのかは不明だが・・・とにかく、T先生の仕事は確実に増えることになった。

 本当に、どうしたものかと私は悩んでいる。前に別の記事で書いたかどうか忘れたが・・・昔、私は某学校で専任教員をしていたときに、急に体調が悪くなって、病院で「過労」と診断された。病院で診断書が出て、その日から2週間の休職をすることになった。そして、休職から復帰したあとも心身の状態が思わしくなかったため、その年度末で私は退職した。今、そのときの自分とT先生が重なる思いだ。

 こういうとき、理事長が頼りになる人だったらなぁ・・・。残念ながら、理事長は、私の話なんぞ聞いてくれないだろう。だって、廊下ですれ違ったときに挨拶しても、いつだって無言で素通りしていくんだもの。

 そういや、第一生命が発表したサラリーマン川柳の作品の中に、こんなのがあったなぁ。

「 にこやかに マスクの下で 『うっせえわ!』 」

 これを参考にしながら、私も実践してみようか。

「 校長に マスクの下で 『大嘘つき!』 」

                       < 完 >

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