私は、公園でバスケをしていた。私は力の調節がうまくできず、弱く投げればまったくゴールに届かないし、少し力を入れればゴールをオーバーしてしまうというぐあいであった。そして、私はなかなかゴールを決めることができず、近くにいた知り合いの小学生女子にも鼻で笑われる始末であった。
そんな中、たまたまその女子が投げたボールが公園を飛び出し、近くを通っていた車に激突した。女子はなぜかまったく気にしていないようだったが、私と友人は頭を下げて運転手に謝った。
その後、私は跳ねて転がっていったボールを探しに、公園の外に出た。すると、なんと公園の外の川にボールが落ちて流れているのが目に入った。私は焦ったが、偶然そこに知り合いの女性が通りかかった。そして、彼女は絶妙なタイミングで川岸から手を伸ばし、流れていたボールを拾ってくれた。
しかも、少し前まで私が食べていたカップラーメンも川に流れていたのだが、彼女はそれも拾ってくれていた。そのカップラーメンは味噌ラーメンだったのだが、私は味噌エキスを入れずにラーメンを食べすすめていたため、彼女になぜそのような食べ方をしているのかと聞かれた。私は、こう答えた。
「最後に味噌エキスを入れて味を変えることによって、2度楽しもうという趣旨ですワ!」
いつの間にか、近くには後輩のKさんがいた。Kさんは、川から拾いあげられたラーメンを受け取った際に私が「まだ食べれますワ!」と言ったのが衝撃的だったようで、ドン引きしていた。
< 完 >
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