母方の実家の一部が、いつの間にか博物館になっていた。床が70度ほどの急角度に傾いた部屋に、古代アフリカのものと思われる珍品が固定されていない状態でたくさん置かれており、私は「地震がきたら多くの展示物が破損するのではないか?」と不安を感じた。
そうするうちに、私の近くにいた少女が何らかの病気だと判明したらしく、薬を飲むように医師から診断された。その薬は毎朝飲まなければならないらしく、少女はさっそく薬を飲もうとした。その薬は、直径が3cmほどで、厚みが1cmほどある、そこそこ大きな錠剤であった。少女はそれを口に入れたが、この段階で私とその少女は心がつながっており、私は少女が口に入れた薬を自分の口でも感じていた。そして、私は、ただ小麦粉を練っただけのようなその薬の舌ざわりや味に納得がいかなかった。
その後、私は、明日からその薬を飲み忘れないようにするためにはどうすればよいか、少し頭を悩ませた。そのまま、悩みながら起床。
< 完 >
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