自宅マンションのエレベーターに乗って上の階に向かったはずが、なかなか目的の階に着かない。不審に思ってエレベーターのドアの小窓から外を眺めてみると、エレベーターは上ではなく、横にスライドしていた。改めてエレベーターのボタンを見てみると、6階のボタンを押したつもりが、4階のボタンを押していた。しかし、なぜ横に移動しているのかは不明であった。
エレベーターはそのままマンション内を横に移動したうえ、数十秒後にマンションの外へ出ていった。さらに1分ほど経つと、エレベーターは雪が積もった民家の玄関ドアの前に到着した。私は、珍しい経験をしたと思って、その民家の写真を撮った。
その後、私は6階のボタンを押し直して、マンションに戻っていった。
< 完 >
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