覚悟はしていたが、おそれていたことが起こってしまった。勤務校の職員が新型コロナに感染していたと判明したのだ。幸か不幸か、GWの直前に発覚したので、学校は今日からGW明けまで、臨時休校の措置をとることになった。
たまたま、私は最近になって、大阪の某私立学校の先生とLINEでやりとりを始めた。その先生は、15年ほど前に同僚だった人だ。久しぶりにやりとりをすることになったのに残念な話題ではあったが、私は勤務校で感染者が出たことを、その先生にLINEで伝えた。すると、信じられない返信があったのだ。その内容は、だいたい以下のようなものである。
「うちの学校は、これまでに教員・生徒あわせて10人ほどの感染者が出ています。感染した生徒の氏名は教員にも伏せられていて、休校措置をとることもなく、普通に授業をしています。」
いやはや、信じられない。その先生が勤めている学校は、生徒数が1000人を超える、そこそこの規模の学校だ。それなりに密になっていることが推測される。これまでに10人ほどの感染者がでているとのことだが、実際の感染者数はもっと多いだろう。
各学校の事情もあるのだと思うが、私が知らなかっただけで、このような学校は意外とあるのかもしれない。それにしても、休校措置をとらずに授業を続けていることに対して、保護者の方々は何も感じないのだろうか。感染した生徒の氏名は伏せられているとのことだが、急に2週間ほど休んだ生徒が同じクラスにいたら、生徒たちは「あの子、たぶん感染したな!?」と気づくはずだ。今の生徒たちはSNSでつながっているから、教員が把握していないところで、感染した生徒の情報は流れているように思う。だから、保護者も感染者が出ていることを知っていそうなものだが・・・「うちの子の命が大切なので、きちんと対策をしてください!」と学校に電話を入れる方はいないのだろうか?
とにもかくにも、学校がこの調子では、大阪の感染者が減るとは思えない。今日は大阪の新規感染者数が過去最多になったらしいが、そういう事態になった理由がわかった気がした。そして、上記の大阪の私立学校・・・何年か前に、専任の先生が一気に30人近く退職したとウワサで聞いた。教員に感染者が出ているのに通常授業を続けるような学校だ。きっと、以前から、教員を大切にしないブラックな学校だったんだろう。今回の一件で、先生方が辞めていった理由もわかった気がした。
< 完 >
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