いい夢みてる?

夢日記を公開したり、仕事のことを書いたり、思いつくまま気のむくまま

雑記 ~ 簡単すぎるテストの罪深さを知れ ~

 勤務校で、新年度早々にテストが実施された。春休み中の宿題を題材としたテストである。入学してきたばかりの高1も、入学前に各教科から出されていた宿題を題材としたテストを受けた。

 当日、私は高1の社会のテスト監督に当たったのだが・・・問題用紙を見て愕然とした。私は社会科の教員なので、すぐにわかってしまったのだ。問題の分量が異常なほど少ないことに。私の経験上、社会科の50分のテストなら、数問の論述を含む80問くらいがちょうどよい。しかし、私が見た問題は、たったの17問しかなかった。おまけに、そのうちの大部分が簡単な記号問題。論述っぽい問題も2問~3問ほどあったが、中1でも答えられるような簡単なものばかり。試験開始の時点でイヤな予感がしていたが、その予感は的中した。早い生徒は8分、遅い生徒でも13分で解答を終えてしまったのである。

 全員が解答を終えてからは、もはや何をしているのかわからない、謎の時間である。私はテスト監督をしながら、腹が立ってきた。上記のように、遅い生徒でも13分で解答を終えている。残りの37分、実にムダである。

 全員が沈黙したまま、ほぼ微動だにせず約10分が経過したくらいで、私は決意した。廊下を他の先生が通ったら、「ムダに時間が過ぎているから、テストを早く切り上げて、次のテストに向けて自習できるようにしてほしい」と職員室まで頼みに行ってもらおうと考えたのだ。私は教室のドアから半身を出して、他の先生が通るのを待った。しかし・・・たいてい誰かがフラリと通るのに、こんなときに限って、まったく誰も通らない。そのまま時間はどんどん過ぎて、残り15分になった。私は、無言で座っている生徒たちに言った。

「あと15分もあります。この場の誰しもが、同じことを思っていることでしょう。心から、同情いたします。」

 普通だったら、何人かの生徒がフフッと笑うところだ。でも、教室にいたのは、私と初対面の、入学したばかりの新入生。特に誰かが笑うでもなく、私が言った「イヤミ」は軽く流された。まさか、こんなところで新年度の初スベリを経験するとは。腹立たしさが倍増である。そして、結局、そのままテストは終了してしまった。

 私は講師室に戻り、何人かの講師たちに上記の話をした。すると、講師たちは口々にこう言った。

「他の科目も、似たような感じでしたよ。15分か20分くらいで、全員が終わってました。」

 それを聞いて、呆れ果ててしまった。問題を準備したのは専任の先生方なのだが、彼らには「生徒の時間をムダにしてはいけない」という意識がないのだろうか。問題数を増やすとか、教頭や教務にかけあって試験時間を半分にするとか、いくらでも対応がとれるはずだ。

 生徒たちは5教科のテストを受けたのだが・・・学力の高い生徒は、どのテストも10分くらいで終わって、40分を「ただ座っているだけ」で過ごしただろう。合計すれば、200分を「ただ座っているだけ」で過ごしたのだ。生徒たちのそれだけの時間を奪ってしまって、実に罪深い。問題を準備した先生方の中に、そのような感覚をもっている人はどのくらいいるのだろうか。

 ちなみに、ある先生はテスト監督中に生徒たちがかわいそうになって、「寝ててもいいねんで?」と言ったそうである。それはそれで、「今後のテストも、早く終わったら寝ていい」と誤解する生徒がいそうなので、別の意味で罪深い発言である。

 最後になるが、もうひとつ驚いたことがあったので紹介しておこう。私が監督をした高1の社会の問題で、ひとつだけ難問があったのだ。それは、「沖縄の日本復帰」・「日中平和友好条約の締結」・「石油危機の発生」・「日本の国際連合への加盟」の4つを、時代が古い方から順番に並べるというもの。特にヒントはなかったので、高1の生徒たちには相当に難しかっただろう。ヘタすれば、「石油危機」以外は中学校でまったく習っていないかもしれない。

 問題数は少なすぎるわ、問題の難易度のバランスはひどいわ、とにかくヒドいテストだった。こんなしょうもないテストを用意した先生方は、深く反省すべきだ。生徒たちは非常に多くの時間をムダにしたし・・・こんな感じのテスト監督を3時間連続でさせられた私も、極めて多くの時間をムダにしたぞ! っていうか、3時間連続でテスト監督を入れるのも、相当におかしいと思う。

 どうやら、うちの学校には他人の気持ちがわからない先生がゴロゴロいるようだ。まぁ、ここ数年で優秀でマトモな先生方が学校に愛想を尽かしてほとんど辞めていったから、当然といえば当然か。納得した。

                       < 完 >

↓ ↓ ↓ kindle unlimitedをご利用の方、よろしければどうぞ!

超個人的 世界史雑談集: ある意味で珍しい話、集めました