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雑記 ~ テスト期間事件簿09 "意識高い系の問題事件" ~

 今回のテスト期間中に起こった事件の第9弾。

 最近、定期考査で「意識高い系の問題」を出題する先生のことが気になっている。従来のセンター試験よりも思考力・判断力が求められる「共通テスト」が実施されることが決まってから、一部の先生が、以前の定期考査ではありえなかったような問題を出すようになったのだ。そのような問題のことを、私は勝手に「意識高い系の問題」と呼んでいる。

 ただ、テスト監督をしながら他の先生が作った問題を眺めていると、ほとんどの先生の問題は従来どおりのものだ。私の感覚では、「意識高い系の問題」を出す先生は、10人にひとりいるかどうかである。それは、ある意味で当然といえば当然だ。「意識高い系の問題」を作るには、先生がブッ飛んだ発想をもっていないといけないうえ、作成にかなりの時間がかかる。だから、多くの先生は、作りたくても作れないのだ。だから、「意識高い系の問題」を出す先生は、ある意味で尊敬に値する。

 しかし、私にはどうも引っかかっていることがある。それは、「意識高い系の問題」の大部分が「イカレた問題」であるということだ。今回の定期テストの直前に、私は中学校の公民を担当している先生から「こんな問題を作ったんですが、どうでしょう?」と問題用紙を見せられた。そこに書かれていたのは、このような問題であった。

あなたが憲法の第9条にある「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」という内容を小学4年生に説明するならば、どのように説明するか。

 ハッキリ言って、私は「なんじゃこりゃ!?」と思った。特に、最初の「国権の発動たる戦争」を小学4年生に説明するのはムズすぎる。私は不勉強だが・・・たぶん、「国権の発動たる戦争」というのは、「宣戦布告や最後通牒といった国際法上の手続きにしたがっておこなわれる戦争」というのが一般的な解釈だと思う。これを小学4年生に説明するのは、なかなかハードである。しかも、これは定期考査の問題なので、文の形で書かなければならない。恥ずかしながら、私はまともに解答できる自信がない。

 私がことばを失っていると、問題を作った先生は続けて言った。

「こんな感じの論述問題が、6つあるんですよ。時間、足りますかね?」

 絶対に足りない。なぜなら・・・生徒たちは、その先生が作った60点分の問題と、別の先生が作った40点分の問題を、50分で解かねばならないからだ。単純計算して、60点の問題にかける時間は30分。わずか30分で、上記のようなレベルの論述6問を含む約40問をどうやって解けというのか。しかも、うちの学校の生徒の平均偏差値は、50に満たない。私は生徒たちがかわいそうになって、何度も「ハードすぎます」とか「時間、足りないと思います」とか言ってみたのだが・・・残念ながら、その先生は、問題を変えてくれなかった。

 私はそのテストの結果を知らないが、「解けども解けどもイカレた問題がでてくる」という事件に見舞われて、生徒たちは疲れ切ったのではないだろうか。仮に時間内で解けたとしても、見直しをする時間などは一切なかっただろう。もし、私が生徒の立場だったら、テスト終了直後に「ムリムリムリムリムリ!!!!!」と連呼するにちがいない。

 ちなみに、その公民のテストが始まってしばらくしてから、問題を作った先生は「問題がハードなので、いつもより早めに教室へ見回りに行ってきます」と言って、質問を受けつけるために教室へ向かっていった。それを見て、私は思った。

「早く見回りにいっても、問題がハードすぎて大部分の生徒はまだ少ししか解けてないから、質問のしようがないと思うで?」

 なんというか・・・「意識高い系の問題」を作るよりも、解く立場の生徒にもっと意識を向けたほうがいいんじゃないかという気がした。

                       < 完 >

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