3月1日から、学年末テストが始まった。私は、講師として2校に勤務し、7科目を担当しているので、テストを7つ作成しなくてならない。そのため、テスト期間中は「超」がつくほど忙しい。そんな状況で、今回のテスト期間中に、毎日のように事件が起こった。その事件を、何回かに分けて紹介していこうと思う。
今回紹介するのは、7つ作成しなければならないテストのうち、最初のひとつを完成させたときのことだ。生徒の人数分の印刷をすませて講師室に戻ってきた私は、衝撃を受けた。なんと、解答用紙に髪の毛が印刷されてしまっているではないか! 長さからして、おそらく薄毛の私の頭から抜け落ちた髪の毛だ。まぁ、抜け毛が印刷された解答用紙を見ても、鼻で笑うだけで何も感じない生徒もいるだろう。でも、おそらく何人かにひとりは、普通に「気持ち悪い」と感じるはずだ。しかたなく、私は解答用紙を印刷し直すことにした。
こうして、私は再び印刷室に向かおうとしたのだが・・・そのとき、私は気づいてしまった。なんと、解答用紙だけではなく、2枚の問題用紙にも、抜け毛が印刷されてしまっているではないか!! 問題用紙と解答用紙を見比べてみると、私が印刷している間に、抜け毛がコピー機の盤面を動き回ったようすがよくわかる。想像すると、実に気持ちが悪い。
そういうわけで、印刷した問題用紙と解答用紙をすべて再印刷することになってしまった。私は再び印刷室に行き、コピー機の盤面を不審者のごとく入念に調べた。その後、無事に再印刷を終えて、何とか試験問題の準備は完了した。
最後に待っていたのは、抜け毛が印刷されてしまった大量の問題用紙と解答用紙を、すべてシュレッダーにかける作業であった。職場のシュレッダーはポンコツなので、B4の紙であれば3枚までしか同時に裁断できない。そのせいで、すべてを裁断するのに、相当な時間を要してしまった。
世の薄毛教員の方々、くれぐれもご注意いただきたい。忙しい時期に上記のような事件が起こると、必要以上に疲れて勤務意欲が減退する。もしかしたら、大量の紙をムダにしたということで、お叱りを受けることがあるかもしれない。
以上、1本の髪を失ったせいで、大量の紙を失うことになった事件であった。
< 完 >
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