いい夢みてる?

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雑記 ~ 勝手に教室を変えないで ~

 先日、7時半に出勤して授業の準備をしていたら、教務部長がやってきて言った。

「先生の1限の授業、いつもと別の教室でやってもらえますか?」

 聞けば、ある学年の行事の関係で、いつもの教室が使えないらしい。そういうわけで、私は1回も使ったことがない特別教室で授業をすることになった。

 私は困った。前にもnoteに書いたことがあるが、私は基本的に、すべての授業でパソコンやプロジェクターを使っている。だから、教室にどのようなICT機器が設置されているかによって、授業のやり方が変わってくるのだ。そういうわけで、私は急遽、特別教室を確認しに行った。

 特別教室に入ってみると、天井にプロジェクターが設置してあった。これを使えば、何とか、いつもどおりの授業ができそうだ。しかし、大問題が発生した。どのスイッチを押しても、プロジェクターが起動しないのだ。それらしいスイッチをすべて押してみたが、ウンともスンともいわない。

 その日、私は1限から4限まで、すべて授業が入っていた。1限までにやり残した授業準備を全部しようと思っていたので、プロジェクターの起動ごときでムダな時間を使いたくなかった。私は、特別教室のプロジェクターを起動するのをあきらめ、ロッカーから私物のプロジェクターを運んできて設置した。

 しかし、さらなる問題が発生した。スクリーンの下ろし方がわからないのだ。見た感じ、特別教室のスクリーンは、他の教室のスクリーンと違う雰囲気だった。どうやら、いつもと違う下ろし方をしなければならないのだろう。私は困惑した。だが、これ以上、時間をムダにするわけにはいかない。まだ1限から4限までの授業準備が残っているのだ。幸い、特別教室は黒板ではなく、ホワイトボードが設置されていた。スクリーンが使えないのなら、ホワイトボードに映してしまえばいい。私は自分のプロジェクターを起動して、ホワイトボードに画像を映してみた。その結果、プロジェクターから発せられる光がホワイトボードに反射して、画像の一部が極めて見づらいことがわかった。不満だったが、もう妥協するしかない。

 すると、そこに偶然、M先生がやってきた。M先生から「どうしたんですか?」と聞かれたので、私は「この教室のこと、何にもわかってないんです!」と状況を説明した。とりあえず、M先生にスクリーンの下ろし方を教えてもらい、さっそく下ろして画像を映してみた。画像はテカっていない。これで、安心である。

 しかし、私がホッとしていると、M先生が言った。

「先生! 靴のまま上がってるじゃないですか!!」

 私は驚いた。特別教室は床がカーペットになっているのだが、どうやら上履きを脱いで上がるルールになっているらしい。私は慌てて教室を出た。

 その後、M先生は去っていったのだが、私の頭には別の不安がよぎっていた。実は、自宅を出る前に靴下を履いたとき、左足の裏の生地が薄くなってていることに私は気づいていた。でも、「まぁええわ!」と、そのまま出勤してしまったのだ。特別教室に上がるために靴を脱ぐとなると、その生地の薄い部分が目立ってしまうのではないか。私は慌てて上履きを脱ぎ、左足の裏を確認してみた。生地が薄いどころか、しっかり穴が開いていた。私は、1限の授業を「すり足」でおこなうことを心に決めた。

 さて、そろそろ職員室に戻って授業の準備をしないとマズい。私はとりあえず、下ろしたスクリーンを元に戻しておくことにした。しかし、またしてもトラブルが発生した。どうやっても、スクリーンが天井まで上がりきらないのである。私はまたしても試行錯誤したが、どうにもならない。しかたなく、私は諦めて職員室に戻った。すぐにM先生の姿が目に入ったので、私はスクリーンが上がりきらない件をM先生に伝えた。M先生は言った。

「そういう仕様なんです。」

 どうもしっくりこないが、もう私には時間がない。私は自分の席に戻って、猛烈な勢いで授業準備をすすめた。そして、1限が始まる直前になって、かろうじて授業準備は終わった。

 こうして、ようやく1限の授業が始まった。授業が始まってすぐ、私は生徒たちに「みんなは、教室が変わる件、いつ知ったの?」と聞いてみた。生徒たちは言った。

「いつもの教室に行ったら『違う』と言われて、こっちに来たんです。」

 あれ!? もしかして、私が教室が変わった件を生徒に連絡しなければならなかったのか!? 教室を勝手に変えたのは、他の先生なのに。モヤモヤしたが、どうしようもない。とりあえず、生徒には謝っておいた。

 その後、本格的に授業を開始したのだが・・・またしても想定外の事態が起こった。新型コロナ対策で窓を開けていたのだが、窓のすぐ向こうで道路工事が始まったのだ。すさまじいドリル音が、教室にずっと鳴り響く。しかたなく一部の窓を閉めてみたが、さほど効果はなかった。とりあえず、ドリル音に勝たねばならない。私は、すさまじい勢いで声を張り上げてしゃべった。ところが、また別の問題が生じた。私の発問に答える生徒たちの声が、ドリル音にかき消されて、まったく聞こえないのだ。

 声は張り上げねばならない・・・生徒の声を聞き取るのに全集中・・・足の裏が見えないように「すり足」・・・とにかく、疲れ切ってしまった。こうして、疲労困憊の中、1限が終わった。休み時間は10分だ。しかし、慣れない特別教室の片づけに、思いのほか時間をとられた。とりあえず職員室に戻ってきたが、もうすぎ2限が始まる。結局、お茶も飲めず、トイレにも行けず、そのまま2限の教室に向かった。

 そして、大慌てで2限の教室にやってきた結果・・・授業で使う道具を職員室に忘れてきたことに気づいた。私は生徒に事情を告げて、小走りで職員室に向かった。普段からの運動不足・・・マスク着用による呼吸困難・・・1限の「すり足」による足腰へのダメージ・・・いろいろ重なって、教室に戻ってきたころには、私は瀕死であった。

 続く3限の授業中は、映そうと思っていたスライドが行方不明になっており、バタバタしてしまった。まちがいなく、慌ただしく授業準備をしたせいで事前確認がおろそかになったために起こったミスだ。

 さらに、4限の授業では・・・またしても、授業で使う道具を職員室に忘れてきてしまった。再び教室と職員室を小走りで往復し、ハァハァ言いながら授業をすすめた。

 こうして、地獄のような4コマが終了した。ちなみに、しっかり休憩をはさんで向かった5限の授業では、「教室にあると思っていた備品がない」という想定外の事態が起こり、進度が遅れているクラスだったのに、ムダな数分を費やすことになってしまった。

 せめて、この不満を職員室でブチまけたかったのだが・・・「両隣の席の先生がどちらも休み」という1年に1~2回あるかないかの奇跡が起こっていたせいで、グチを言うこともできなかった。

 ちなみに、20時ごろに帰宅して、すぐに日本酒を飲んだところ、超スピードでアルコールがまわった。おかげさまで、一瞬のうちに、死んだように眠ることができた。

 以上が、今週、髪の毛がたくさん抜けている理由である。

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