私が数名の生徒を相手に日本史の授業をしていると、日本史を専門としているT先生(50代・男性)が教室に入ってきた。T先生は、無言のまま教室の中央の座席につき、しばらく私の授業を見学していた。
しかし、授業の終盤に突然、T先生はこう質問してきた。
「天理教・黒住教・金光教に関しては、教祖に対してあることをすれば無償で入信できたのですが、ご存知ですか?」
私は答えがわからなかったが、一生懸命に想像して、いくつか答えた。しかし、T先生は首を傾けるばかりで、正解を教えてくれない。結局、T先生は「まぁ・・・けっこうです」と口にして、授業はそこで終了した。
授業後、T先生の意図も、質問の正解もわからず、モヤモヤしながら起床。
< 完 >
↓ ↓ ↓ kindle unlimitedをご利用の方、よろしければどうぞ!