いい夢みてる?

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雑記 ~ 生徒のドぎつい指摘 ~

 今日、仕事をしていたら、高3の女子生徒がやってきた。明日は共通テストの日である。彼女は私の横で、最近、自分がどれだけ勉強しているかを語り始めた。その話し方からは、しっかり勉強してきたという自信がうかがえた。

 本年度、私は彼女の授業を担当してはいない。私は、昨年度に1年だけ担当していただけである。昨年の4月、私が担当から外れてすぐに、彼女は「先生の授業プリントで勉強したいので、プリントをください」と言ってきた。だから、私は古代から現代までの世界史プリントを約100枚、すべて彼女にあげた。そのプリントなどを使って、彼女は猛烈に勉強してきたのである。

 そんな彼女が、今日の会話の中で、唐突に爆弾を投下してきた。周りに何人かの先生がいる中で、よく通る大きな声で、こんなことを言い出したのである。

「私、先生のプリントに足りないものがわかりました!! ○○のことは少ししか書いてないし、△△のこともあんまり書いてないし、■■のことについては『空いたスペースにムリヤリ書いてある』って感じやし・・・。」

 マシンガンのように語る彼女のことばを聞いていて、頭が真っ白になった。なんでこんなタイミングで、そんな指摘をされにゃならんのだ!! イラッとすると同時に、周りの先生方がどのような気持ちで彼女の発言を聞いているのかを想像して、顔から火が出る思いであった。たぶん、ほとんどの先生は「あの先生のプリント、『使えないプリント』なんやな」とか「なんと失礼な生徒だ!!」とか思っただろう。

 でも、彼女が最後に発した一言で、私は「そういうことか!」と思った。彼女が最後に発したのは、このことばである。

「失礼なことばかり言ってすみません! でも・・・先生の意図がわかってきたんです!」

 私は心の中で、「たしかに失礼やけど、エラい!!」と感心した。私のプリントは、「センターレベル」の内容である。今年から共通テストに変わるので、「共通テストレベル」ともいえる。一方、教科書にほとんど載っていないような「難関私大レベル」の用語は、ほとんどプリントに書いていない。そういった点については、私は授業を担当する生徒たちに、初めから明言している。

 私が何を言いたいか、わかっていただけただろうか? 爆弾発言をした彼女は、私のプリントや他のテキスト類を駆使して猛烈に勉強した結果、「私がプリントに書かなかったこと」がわかるレベルにまで達したのである。加えて、彼女は「先生の意図がわかってきた」と言ったから・・・「私がなぜプリントに書かなかったのか」まで理解できるようになってきたということだろう。これ、相当に高度だ。

 私は、彼女の「世界史のやりこみ度」が非常に高いことを感じ取ったので、彼女に「そういうことまでわかるくらい、勉強したんや! すごいなぁ!」と告げた。彼女は、ニコニコしながら帰っていった。あの感じだったら、入試も期待できそうだ。

 ちなみに、彼女の第一志望は、模試の偏差値が70前後あっても落ちる可能性がまぁまぁあるほど、レベルの高いところである。正直、1年前の彼女は、「この子は難関大学なんて、絶対に、絶対にムリ!!」という雰囲気の子だった。この1年間で、彼女は強くなったし、本当に勉強したのだろう。本番がどうなるかは運に左右される部分もあるが・・・私は、「世界史に関しては十分に合格ラインに乗っている」と考えている。

 緊急事態宣言によって、勤務校のコロナ対策がさらに厳しくなり、強いストレスを感じていたが・・・そんな中で、大きな楽しみができた。期待して待つことにしよう。

                        < 完 >

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