いい夢みてる?

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雑記 ~ 耳の遠さがもたらした悲劇 ~

 先日、世界史の授業で「辮髪(弁髪)」について扱った。昔の生徒だったら、「ラーメンマンみたいな髪型」と説明すればイッパツでイメージできただろう。だが、今の生徒たちはラーメンマンをあまり知らないし、当然のことながら「辮髪」がイメージできる生徒は少数派だ。

 とはいえ、それなりに知識がある生徒はいる。だから、「辮髪って、どんな髪型? どんなイメージ?」とクラス全体に聞いてみた。すると、ひとりの女子生徒が小さな声で、何か発言した。でも、私は耳が遠くなってきているので、まったく聞き取れなかった。

 そこで、私は少し生徒に近づいて、改めて「何て?」と聞き返した。生徒は改めて何か口にしたが、やはり声が小さくて、まったく聞き取れなかった。

 こうなると、しかたがない。私は生徒の真横までいって腰をかがめ、耳を生徒のすぐ近くにもっていって、再び聞き返した。すると、生徒は私の耳元でささやいた。

 「ハゲ。」

 私は、オウム返しのように「ハゲ!!」と叫んだ。クラス全体が、笑いに包まれた。薄毛の教師の耳元で、生徒が「ハゲ」とささやくなど、前代未聞である。笑うしかないだろう。

 授業は盛り上がったが、その生徒には悪いことをしてしまった。私の耳が遠いばかりに、薄毛の教師に向かって3度も「ハゲ」と言うハメになってしまったのだから。

 その生徒は相当に恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしていた。一方、私は生徒をそんな目に遭わせてしまって申しわけなく思い、顔は真っ青であった(たぶん)。

                        < 完 >