いい夢みてる?

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雑記 ~ ある意味、学校の怪談 ~

 中間テストの成績が悪かった生徒たちに、課題を与えた。内容は以下のとおり、簡単なものだ。

 「授業プリントの6ページから9ページまでを、2回書き写してくる。」

 このおそろしく簡単な課題について書いた紙を、2週間ほど前に、何人かの生徒に渡した。すると、10月16日に、ひとりの生徒が休み時間に慌てて私のところにやってきた。その生徒は言った。

 「写すページをまちがえてしまいました!」

 私は、どのページを写したのかを尋ねた。生徒の答えに、私は呆れかえった。なんと、指定したページではないどころか、まだ授業で扱っていないページを写したというのである。そして、その生徒は加えて言った。

 「今日が期限ですが、どうしたらいいですか?」

 私は動揺した。生徒に渡した紙には、たしか「10月23日を期限とする」と書いていた記憶があったからだ。まだ1週間もある。私は、「期限は今日じゃなかったと思うけど?」と生徒に告げた。しかし、生徒は「今日までだったはずです」と言い張る。めんどくさくなってきて、私は「来週の授業で出して」と命じた。なお、あとで確認したところ、やはり私の記憶のほうが正しく、期限は10月23日だった。

 さて、その生徒が去ると、入れ替わりに別の生徒がやってきた。その生徒は、プリントを写したノートを出してきた。私はそのノートを手に取り、パラパラとめくってみた。2回書くように指示していたのに、1回しか書いていない。私は、生徒に「課題について書いた紙に、2回って書いてあったでしょ? ちゃんと読みなさい」と指摘した。生徒は無言だったが、「そんなん書いてましたか?」とでも言いたげな顔をしていた。もちろん、あとで確認したところ、生徒に渡した紙には「2回」と書いてあった。

 その生徒が去ると、またしても入れ替わりに別の生徒がやってきた。その生徒は慌てた雰囲気で言った。

 「課題、やったんですけど、家に忘れてきました!! 明後日に提出します!!」

 言うだけ言って、生徒はバタバタと去っていった。どうも、雰囲気からして、この生徒も提出期限をまちがえているように思われた。また、「明後日」は日曜日である。とても生徒が提出しに来るとは思えなかった。ちなみに、今日は火曜日だが、現時点で、その生徒はまだ課題を提出していない。

 以上の3人の生徒との会話は、約5分の間におこなわれた。濃密な5分だ。同時に、残念な5分だ。「プリントの指定箇所を2回写す」・「期限は10月23日」という2つの指示を書いた紙が、これほどまでに読めていないとは。

 なぜ上記の生徒らが中間テストで悪い点をとったか、理解できた気がした。彼らは、プリントの字を「眺めている」だけなのだ。読んでいない。もちろん、考えてもいない。

 え~っと・・・君たちは、どうやってウチの学校の入試に合格できたんだ? これ、ヘタな怪談より怖い話かもしれない。

                        < 完 >